肌も髪も、内臓も、骨も、血液も。私達の体は私達が食べたものによって作られています。
口から入った食べ物は消化され、約5~7mある小腸で栄養素の約90%が吸収されます。
その残りは約1.5m続く大腸に運ばれ、水分と共に吸収。
最後に不要なものは体外へ排泄します。
小腸は十二指腸・空腸・回腸から、
大腸は盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S字結腸・直腸からなっています。
腸は植物でいうと、いわば根の部分にあたります。
つまり腸が悪い全身に悪影響が及ぶのです。
腸には大きく分けて8つの働きがあります。
☆消化―腸はその栄養成分や化学成分をいち早く分析し、すい臓・肝臓・胆のうに命令して、
適切な反応を引き起こさせます。腸内細菌は、消化を改善させたり、
消化管から分泌される酵素では消化出来ないものを分解します。
☆吸収―人間が生きていく上で最も必要な栄養素は腸で吸収されます。
大腸では水分の吸収も行います。
☆合成―約3000種類の体内酵素を作り出します。またビタミンB2・B6・B12・K、ビオチン、
葉酸、パントテン酸などを合成する細菌の存在も認められています。
☆代謝―体の状態にあわせて栄養を吸収しています。割合としては吸収が6割、排泄が4割。
ヒトが分解できない食物繊維も利用し、ヒトに有用な代謝産物を排出します。
☆解毒―腸の中に入った毒を無毒化する。また悪玉菌の活動を押さえ込み、
生み出した有害物質も中和してくれます。
☆造血―「血と成り肉と成る」「医食同源」という言葉があるように、
体は摂り入れられた食物が腸で分解・吸収されて栄養となり、血液となるのです。
☆排泄―体内に侵入してきた細菌や毒素を腸内で排除する
☆免疫―免疫系統を活性化し、自然治癒力や抵抗力を向上させる、抗生物質の副作用を防ぐ、
化学物質や発がん物質を分解する
腸は体に必要なものは取り入れ、有害なものは排泄するという、
まさに「脳」のような超能力を持っているのです。
さらに腸は「蠕動運動」を行い、食物を排泄に導きます。
食塊が腸の壁を刺激すると、感知したセンサーが働き、
コンピューターの回路のような腸神経が筋肉に興奮を伝えます。
この運動は必ず口に近いほうから収縮が始まり、肛門の方へと緩んで、
決して逆流はしないようになっています。
これは「腸管の法則」と呼ばれています。
実際、腸の壁を薄くはがしてみると神経の束が縦横無尽に張り巡らされ、
まるで「腸が神経の網タイツをはいている」ように見えるのです。