先ほどお話した、腸内フローラの状態を表すのが「腸内年齢」です。
年齢によって変化する大腸内の細菌バランスをチェックすることで、
本当の老化具合や生活習慣病へのかかりやすさの目安にすることが出来ます。
しかし、残念ながら食生活の偏りやストレスの高まりによって、細菌バランスを崩し、
実際年齢よりも腸年齢が高いという人が増えてきています。
最近の調査結果では、若ければ若いほど腸年齢と実年齢の開きが大きいとわかりました。
なんと20歳代では腸年齢が平均20~25歳も上なのです!
腸内は40~50歳と言うことですね。
そして腸年齢が高いほど、ビフィズス菌の存在が少ないことが解りました。
このように外見は若くとも、腸の中は年老いているパターンが多いのです。
実年齢と腸年齢が反比例している現実は、
健康な生活を脅かす危険信号なのだと言ってよいでしょう。
実は腸内が無菌なのは胎児のときだけ。初めて菌と出会うのは産道を通るとき。
ここから徐々に腸内に悪玉菌が増えるようになります。
驚くことに生まれたばかりの赤ちゃんは、
内細菌の95~99%が善玉菌(ビフィズス菌)という大変理想的な腸内環境をしています。
これは母乳の中に沢山のビフィズス菌が含まれるため。
離乳食を始めたとたんに善玉菌が減り、成人の善玉菌の割合は一割程度まで下がります。
その後、加齢に伴って腹圧や腹筋が弱くなって腸の動きが鈍くなり、
ストレスや運動不足から腸内の善玉菌が減って悪玉菌が増え、
老年期にはビフィズス菌がついには完全に死滅してしまう人もいます。
しかし、人間が歳と共に老化するのは仕方ないですが、
腸の老化は体質や個人差によるところが大きく、努力次第である程度防げます。
節酒、禁煙、抗生物質や抗菌剤の乱用防止、ストレスの解消、朝食の摂取など、
若いうちから努めて腸の老化予防をする必要があります。
乳酸菌も同様に食生活の悪化、タバコ、アルコール、薬品、便秘などによる腸内環境の悪化、
生活環境の汚染、加齢により減ってきます。